植物編

何年か前の秋に、山形市高瀬の田んぼ脇の山沿いの狭い農道を歩いて、アカネの実の写真撮りに出かけた。アカネは四枚の輪生の葉を出し、秋には小さい黒い実を沢山つける。また茎が四角いのにシソ科ではなくアカネ科アカネ属で、「シソ科の茎は四角い」という私...

ブナは東北の森の代表的な木である。その豊かな実りが野生動物と山の自然の根源であると理解している。私は天童から仕事の関係で鶴岡に行くことが多く、その殆どは月山道を通っている。高速道路の山形道は月山インターで112号線に入り、志津トンネル（53...

アカバナは最近見つけた花である。原崎沼の網張の里の原っぱで見つけたのだ。10月になって原崎沼の遊歩道をぶらぶら歩いていくと、その真ん中ほどのところに網張の里がある。沼の対岸には、ヘラブナ釣りの人たちが大きな日傘を立て、フナ用の長い浮きをつけ...

秋になるとタデ科の花がたくさん咲く。タデ科といえば、赤飯(あかまんま)と呼ばれるイヌタデ位しか分からなかった。「蓼食う虫も好き好き」はヤナギタデのことで、別の項目で述べたが、他にも存在感があるタデ科の植物がたくさんある。 サクラタデ　ミゾ...

数年前から興味を持つようになったのはミョウガである。家々の庭の端や家の北側にミョウガを植えてあるのを見かける。私はそれがミョウガだとは思わず、初めはショウガだと思っていた。例えば、スーパーなどで売っているショウガの根に葉がついているのを見る...

仙台の郊外で小判型の実をつけたイネ科の単子葉植物を見つけた。先端から細い茎が出ていて、穂である小判型の形が重いので結果的に垂れ下がっている。その様子が小判がじゃらじゃら繋がっているようで、初めて見たときにはこんな植物があるのかという感じで吃...

ノビルは村田町の山沿いの谷地にある田んぼ広がっている畦で出会ったのが最初である。細くてひょろっとしているので、ニンニクかニラの仲間だと直感的に感じ、玉ねぎのような球根を持つネギ科の植物だろうと思った。その時は球根であるかどうかを確かめて帰り...

色々の植物に出会い、それを調べるために植物図鑑を見るようになった。ゲンノショウコという名前と花に興味を持っていた。昔から下痢止め薬として、センブリと同様に民間薬の原料として聞いていたからだった。その名前の謂われはすぐに効くからゲンノショウコ...

ホテイアオイは今でも世話になっている植物である。中断があるものの中学生の頃から何十年とメダカを飼っていて、必要だったからである。今も天童のアパートに沢山のバケツや発泡スチロールの箱を置いてメダカを飼っており、その水槽の水面にたくさんのホテイ...

ミズバショウは春になると湿地帯に生えるサトイモ科の植物である。春の訪れを象徴する植物だがテレビで放映されることも多く、どの人も知っている植物の一つであろう。私は仙台に来てからミズバショウと出会った。このミズバショウに似た花を小学校の池の中で...