その他編

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藤前(ふじまえ)干潟

蟹江に戻ってから、名古屋市港区にある藤前干潟を頻繁に訪れている。ここは伊勢湾の名古屋港の奥にある干潟である。冬になってカモの写真が撮ろうと出かけてみたら、その場所はラムサール条約に登録されている干潟だった。この場所は小中学生の時に遊んだり泳...
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刷り込みにまつわる問題

カモやガン等の水禽(すいきん)類に多く見られる刷り込み学習(インプリンティング)は、とても面白い学習である。孵化して初めて見た動く物、反応してくれる物、ある視角の物を追尾する行動が見られる。その追尾行動はある一定の時間内に生じるもので、それ...
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昆虫の体は三つの部分に分かれる

「教育原理」の授業で学生に動物の絵を描かせてきた。その中に昆虫のトンボとアリの絵も含まれていた。その授業はいつもよく見知っている動物だと思っていても、描こうとするとその動物の特徴が分からずに描けないことを確認させるための授業だった。学生はト...
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変わり種、はしりもの

植物の世界では、変わり種やはしりものが社会の中で大きな役割を役割を果たすことがある。例えば、野生種の稲は脱粒するのが一般的で、それぞれの稲穂が完熟すると、穂から実が脱粒していた。その当時の人々は、その野生種の稲の穂先を刈り取って利用していた...
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ニワトリの四本足論争

教育の世界では昔から色々な教育論争はあるが、面白い論争がある。それがニワトリの四本足論争である。それは児童・生徒・学生たちにニワトリの絵を描かせると、足を四本描いてしまうというのである。「学力と思考」(佐伯胖 第一法規)によれば、昭和四九年...
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雑草という植物

すみ分けのところでも述べたが、動物ばかりでなく植物もすみ分けている。同時点での地域的な棲み分けばかりでなく、同じ場所を時間的なズレによって、植物同士が棲み分けをしている。例えば、原崎沼の遊歩道の途中にある「網張の里(あみはりのさと)」という...
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冬のヨシ原で見かけた鳥たち

カモやその他の野鳥の写真を撮るために色々な所を歩き回っている。一つはウォーキングのためでもあるが、単に歩いているだけではつまらない。趣味でもある動植物の写真を撮るためにどこまでも被写体を追いかけていくことも多い。そうやって歩いている距離は平...
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実や種の分布戦略

植物は種や実をつけると、次の世代や子孫を増やすために、それを広く分布させる仕組みを進化させている。植物は今いる場所を動物のように任意に移動できる訳ではないから、種や実を動物に運んでもらったり風などの自然現象を利用して増やす戦略を取っている。...
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定点観測

動植物の写真を一か所でまとめて撮れる場所を知らないせいか、同じ場所を定期的に訪れて写真を撮ることが多い。天童にいた頃は山元沼や原崎沼が私のフィールドだった。蟹江に戻ってきてからは善太川、五条川、木曽三川の木曽川や長良川、藤前干潟に通っている...
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土手や樹上を被う蔓植物

植物は水と炭酸ガスと日光を基に光合成して、他に窒素、燐酸、カリウムなどの肥料があればより生長していく。東南アジアのジャングルでは、日光の分捕り合戦がその植物の生死を分けている。そうした高い樹上での戦いの地上部分では、日光はほとんど届かずに植...