植物編

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ノブドウ

ノブドウという名前は後から知ったのだが、天童の丘を歩いていたり山に入る脇道の周辺にブドウのような植物があるのに気がついていた。 その果実は、色が白だったり青だったり赤紫だったりと多彩で、しかもそれがブドウよりは少し小さい実であること、それが...
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サクラ

東北は桜の種類の多さの点で、育った名古屋とは雲泥の差である。名古屋では桜といえばソメイヨシノ位で、私は他の桜についての知識は全くなかった。 ソメイヨシノ高校の入学当時、生物担当が村井先生(クラス担任)で、桜の葉や花の仕組みを実際の桜を持...
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ソバ その2

昔に比べると山形や天童周辺でもソバ畑が多くなっている。ソバ栽培とそば屋が多いこととは関連しているのだろう。ソバはタデ科の花で一面に咲いているときはとても奇麗である。私自身は、ソバの美味しさが分かるようになって、頻繁にそば屋に通うようになった...
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ソバ その1

山形に来てソバの美味しさが分かるようになってきた。名古屋育ちなので、きしめんとうどんには小さい頃から親しんできた。うどんで印象に残っているのは、京風の影響なのか薄口醤油でネギ、油揚げと鳴門がのっている篠田うどんである。微妙な味を楽しむ点で大...
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アジサイ

6月になるとアジサイの花が咲くようになる。アジサイはガクが花のように見えて、咲き出してからだんだんと花の色が変化していくのと、それが梅雨時期と重なって雨空のイメージと繋がっている。 アジサイ最近はずいぶんとアジサイの品種改良がなされて、多...
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ネジバナ

高校時代に学んだ多くものは記憶から消え去っているが、それでも何かしら覚えているものもある。その一つに「もじずり」がある。なぜか「陸奥(みちのく)のしのぶもじずり誰ゆゑに、乱れそめにしわれならなくに」という物悲しい歌を覚えている。これは在原業...
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ケイオウザクラ

山形県では春が来る前にケイオウザクラが売りに出される。この桜は余り大きな桜でなくエドヒガン桜のような小さい感じだが、桜を目にする季節が早いのである。3月の雛祭りの時には、ホテルで大きな花瓶に活けてあるのを度々見かける。 また仙台へ抜ける国道...
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紅花(ベニバナ)

紅花は山形県では今でも栽培されている。江戸時代には、最上や村山の内陸で栽培された紅花を紅餅にしたものを、中継地の大石田を経由して、最上川を使って酒田まで出て、酒田から京都や大阪に北前船で運んで、そこで紅を製品化して販売したのである。その当時...
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ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサとの出会いは、高等学校の生物の時間に遡る(さかのぼる)。中学校ではゾウリムシやミジンコなどの微生物やアオミドロの植物繊維を顕微鏡で見たことを鮮明に覚えている。池や田圃の淀んだ水をとりに行き、それをスポイトでスライドガラスに乗...
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エンゴサク

春になって山形から仙台に抜ける国道48号線で、黄色い花が咲いているのを車窓から何度か見かけた。それもキク科でなく筒状の小さい花をつけている。ツリフネソウのようではないが細長い筒状で、何という名前の花なんだろうといつも思いながら通り過ぎていた...