その他編

変わり種、はしりもの

植物の世界では、変わり種やはしりものが社会の中で大きな役割を役割を果たすことがある。例えば、野生種の稲は脱粒するのが一般的で、それぞれの稲穂が完熟すると、穂から実が脱粒していた。その当時の人々は、その野生種の稲の穂先を刈り取って利用していた...
植物編

イラクサ

ちょっとした山道や少し草深くなっている植物が生い茂るところに、イラクサが群生して生えていることが多い。しかし、イラクサを手や足で触れるとそこがちくちく痛くなる。昔は、そんなことも知らずに植物が生えているところに分け入っていた。イバラなどは棘...
動物編

カイコ

鶴岡のマリア幼稚園に何年にも亘って保育助言・指導に出かけた。初めは造形研修会の発表準備の手伝いで、発表予定の主任の佐藤由紀先生と何度か打ち合わせをした。 カトリック系の幼稚園で園長が神父で何年か毎に転勤していくので、副園長の渡會(わたらい)...
植物編

アカネ

夕日が沈む頃の夕焼け雲の色は、赤いがややどこか薄い紫色が入った微妙な色で、真っ赤な赤よりは落ち着いていて私好みの色である。また、こうした夕焼け雲をアカネ雲という言い方もする。アカネという植物名は、こうした色を取り出す染料として昔から根が使用...
その他編

ニワトリの四本足論争

教育の世界では昔から色々な教育論争はあるが、面白い論争がある。それがニワトリの四本足論争である。それは児童・生徒・学生たちにニワトリの絵を描かせると、足を四本描いてしまうというのである。「学力と思考」(佐伯胖 第一法規)によれば、昭和四九年...
植物編

ハナイカダ

ハナイカダは私にとっては、夢に出てくる女神といってもよいほどの存在である。何十年も前から、名前とその変わった実のつき方を聞いていたからである。普通の植物では、花の部分は植物の茎の先端につくのが一般的だが、葉の真ん中に花や実をつけるのである。...
動物編

オニヤンマ

オニヤンマはギンヤンマ程親しくないが、それでも山沿いの林道や山道を歩いていると、近くをオニヤンマが行き来するのを見かける。先まで行って引き返してくる。私がいるとその道から脇に少しはみ出て避けながら飛んで行く。私が待っているとまたこちらに飛ん...
その他編

雑草という植物

すみ分けのところでも述べたが、動物ばかりでなく植物もすみ分けている。同時点での地域的な棲み分けばかりでなく、同じ場所を時間的なズレによって、植物同士が棲み分けをしている。例えば、原崎沼の遊歩道の途中にある「網張の里(あみはりのさと)」という...
植物編

アマドコロ

宮城県の村田町の山道を歩いていて、少し脇に入ると時々見かける植物がある。葉がユリ科特有の互生の出方をするが、その葉の下にいくつかの白っぽい蕾がぶら下がって並んでいる。なかなか風情がある植物である。アマドコロでないかと思った。  アマドコロだ...
動物編

オナガガモ

オナガガモはマガモやヒドリガモが渡って来てから少し経ってやって来る。初めて見たのは天童の原崎沼だった。カモの仲間といってもマガモやカルガモしか思いつかない位だったから、実際にオナガガモのオスを見た時はその美しさに圧倒された。頭がこげ茶色で頸...