植物編

植物編

ハナイカダ

ハナイカダは私にとっては、夢に出てくる女神といってもよいほどの存在である。何十年も前から、名前とその変わった実のつき方を聞いていたからである。普通の植物では、花の部分は植物の茎の先端につくのが一般的だが、葉の真ん中に花や実をつけるのである。...
植物編

アマドコロ

宮城県の村田町の山道を歩いていて、少し脇に入ると時々見かける植物がある。葉がユリ科特有の互生の出方をするが、その葉の下にいくつかの白っぽい蕾がぶら下がって並んでいる。なかなか風情がある植物である。アマドコロでないかと思った。  アマドコロだ...
植物編

オカトラノオ

オカトラノオは6月を過ぎると山沿いの道路脇に生えるようになる。一本だけ生えるというよりは、群れて咲いている印象がある。咲き始めは、虎の尾のようになっている下から咲き出して花の先の方に咲いていく。色は白で緑色の植物が多い中で、目立つ印象がある...
植物編

スベリヒユ

スベリヒユは私たちの身近にあり、庭先に生える雑草である。道路から少し入った野原にいけば、必ずというほど這いつくばって生えているのを見かける。こうしたスベリヒユを茹でて酢醤油で食べると、酸味があり粘りがあって糸を引くと聞いたことがある。これは...
植物編

ツユクサ

8月になると田んぼの畦に、ツユクサの青い花が咲くようになる。花は一日で萎んでしまうので、か弱げで一層可憐さを感じさせる。その花の色は一般的に青が主流だが、よく見ると薄い赤紫の花びらを持つものもある。この花びらの汁を絞って、朝顔の花のようにリ...
植物編

ミヤコグサ

ミヤコグサは黄色い花が咲くマメ科の植物だが、エンドウのように髭を絡ませて上方に育っていく植物ではない。それでも群れて咲くことが多く、花の黄色が目立ち可憐な花である。  ミヤコグサの花このミヤコグサは、私の仲間の人たちにとって思い出深い植物で...
植物編

タニウツギ

 六月から八月頃にかけて、山沿いの林の中でピンク色で群れて咲いているのがタニウツギである。細い枝が集まっており、その枝先に花が咲いている印象がある。花の色には真紅に近いものもあるが、多くのものはピンク色のものが多い。私にとっては初夏の風物詩...
植物編

フデリンドウ

秋に咲くリンドウは花屋でも売っているし、若い頃友人たちと南蔵王を縦走したときにも、ところどころに咲いていたのを今でも覚えている。その後畑で栽培種であるリンドウも見かけるようになった。福島県の会津の大内宿の入り口にリンドウを栽培している畑があ...
植物編

タンポポ

タンポポは小さい頃からそこら中にあって、黄色い花がその時代の想い出と繋がっている。タンポポを使って何か作った記憶はないが、それこそ野原に行けばタンポポがあったし、それが当然だと考えていた。色々な分野の人と色々な領域の教材研究をするようになっ...
植物編

エゴマ

エゴマを知るようになったのは、知人が野鳥を庭に呼び寄せるために、色々な餌を買ってきて、その中にあって知ったのが初めてである。その時はエゴマという名ではなく「じゅうねん」と言っていたが、東北地方の呼び方だと思う。  種から育てたエゴマ野鳥の餌...