植物編

アケビ

アケビを初めて近くで見たのは天童市の原崎沼の遊歩道だった。果実が真ん中で縦に裂けて落ちていた。中身は白っぽいゼリー状の片栗粉を湯で溶いたような感じで、ゼリーの中に黒い粒がたくさん入っていた。そのゼリーにアリが何匹も取りついていたのだった。 ...
動物編

アオスジアゲハ

アオスジアゲハはヒマラヤ、ブータン、華南や台湾に連なる照葉樹林帯に特有のチョウだと思い込んでいた。その照葉樹林帯は日本では西日本から東海地方を経て関東地方までの区域までで、東北地方までには分布していない筈である。照葉樹林とは葉がテカテカ光る...
植物編

アオツヅラフジ

何年か前の秋に、山形市高瀬の田んぼ脇の山沿いの狭い農道を歩いて、アカネの実の写真撮りに出かけた。アカネは四枚の輪生の葉を出し、秋には小さい黒い実を沢山つける。また茎が四角いのにシソ科ではなくアカネ科アカネ属で、「シソ科の茎は四角い」という私...
その他編

タカ狩りの調教訓練

タカ狩りの調教訓練をするタカ匠は、タカにウサギ、カモやキジ等に獰猛に襲いかかる習性を温存させたまま、タカ匠の腕から飛び立ってその本能を十分発揮できるように訓練することが目指されている。タカの野生の習性を維持しながら、人間の意思に従って行動す...
その他編

カモの話

 カモの仲間の写真を撮るようになって、いくつかの疑問が湧いてきた。一つ目はどのカモも水中に潜って魚や甲殻類を採餌しているとばかり思い込んでいた。ところが水面でゆったり泳ぎながら、水面に顔をつけて嘴で何かを掬って採餌しているカモがいることが分...
動物編

ルリボシヤンマ

初秋の九月二八日の午後三時頃、勤務する短大の廊下の天井付近を大きなトンボが飛び回っていた。抜け出そうとしているが窓が閉まっているので逃げ出せずにあっちに行ったりこっちに戻ったりしながら飛んでいた。その飛ぶ早さと高さからとても手では捕まえられ...
動物編

ルリタテハ

小さい頃からルリタテハは知っていた。庄内川の堤防沿いの草叢を歩いていて見かけたと思う。ルリタテハはモンシロチョウ、アゲハチョウのように翅の縁(ふち)が綺麗に流れていないで、切れ切れでギザギザになっていることと、表の翅が瑠璃色なので印象深く覚...
動物編

ライギョ

小さい時からライギョは馴染み深い魚である。自分で捕ったりしたことはないがそれでも身近でよく見かけたものである。ただナマズに較べると外来種という意識は強かったように思う。名古屋から蟹江の団地に引っ越してきた時、団地の周りは田んぼだった。この団...
動物編

ヨツボシトンボ

ヨツボシトンボとの出会いは数年前からのことである。それまでの人生の中で見かけたこともなく出会ったこともなかった。山元沼と原崎沼は私が土曜日と日曜日に出かける定点観測地である。同じ場所に何度も出かけていると大きな変化はないものの、いつもはいな...
動物編

ヨシガモ

 ヨシガモを最初に見たのは天童の原崎沼が最初である。定住しているカルガモがいて、越冬のためのマガモの群れが来て沼が賑わうようになってから、ヨシガモを見かけるようになった。時期的にはオナガガモが来た頃の十二月の終わり頃ではないかと思う。沼の中...