2023-09

植物編

ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサとの出会いは、高等学校の生物の時間に遡る(さかのぼる)。中学校ではゾウリムシやミジンコなどの微生物やアオミドロの植物繊維を顕微鏡で見たことを鮮明に覚えている。池や田圃の淀んだ水をとりに行き、それをスポイトでスライドガラスに乗...
その他編

刷り込みにまつわる問題

カモやガン等の水禽(すいきん)類に多く見られる刷り込み学習(インプリンティング)は、とても面白い学習である。孵化して初めて見た動く物、反応してくれる物、ある視角の物を追尾する行動が見られる。その追尾行動はある一定の時間内に生じるもので、それ...
動物編

カタツムリ

カタツムリは子どもの頃には梅雨期の六~七月頃には沢山いたように思う。その頃は植えられていたダイズの葉が食べ尽くされている光景を何度も見かけた。最近ではそのカタツムリを殆ど見かけないようになってしまった。何故だろう。当時のカタツムリは小さい種...
植物編

エンゴサク

春になって山形から仙台に抜ける国道48号線で、黄色い花が咲いているのを車窓から何度か見かけた。それもキク科でなく筒状の小さい花をつけている。ツリフネソウのようではないが細長い筒状で、何という名前の花なんだろうといつも思いながら通り過ぎていた...
その他編

昆虫の体は三つの部分に分かれる

「教育原理」の授業で学生に動物の絵を描かせてきた。その中に昆虫のトンボとアリの絵も含まれていた。その授業はいつもよく見知っている動物だと思っていても、描こうとするとその動物の特徴が分からずに描けないことを確認させるための授業だった。学生はト...
動物編

カケス

カケスはこれまでの人生の中で四回しか見たことはない。いつか会いたいと思っていたが、そう簡単には会えなかった。こうした野鳥との出会いは、チョウゲンボウのように、天童市の成生の薬師神社境内のけやきの大木の洞(ほら)に巣があり、毎年同じ場所で何組...
植物編

ホオノキ

ホオノキは山に入ると、その葉の大きさが目立つのですぐ分かる。トチノキの葉も同じように大きいが柄に近い方は細くなっているのに、ホオノキは全体として楕円形の感じである。春先にホオノキの新芽が出ると、私はその枝を切って友人宅に持参する。この新芽を...
動物編

カイツブリ

カイツブリといえば名古屋城のお濠にいたカイツブリを思い出す。それも今から何十年も前のことである。私が通っていた名古屋市立浄心中学校は、名古屋城の西北までが学区で、小中学校の頃、その西北の隅櫓(すみやぐら)があるお濠まで自転車で出かけて、釣り...
その他編

変わり種、はしりもの

植物の世界では、変わり種やはしりものが社会の中で大きな役割を役割を果たすことがある。例えば、野生種の稲は脱粒するのが一般的で、それぞれの稲穂が完熟すると、穂から実が脱粒していた。その当時の人々は、その野生種の稲の穂先を刈り取って利用していた...